4/08/2011

ドラムンベースの作り方 MIDIでドラムを構築 編

またまたやってきました。あの日からコツコツ書き溜めしておきましたよ笑
前回、曲作りTips書いてからアクセスがすごいことに。。結構プレッシャー。
けどとりあえずこれで一段落させようかなーって笑


さて今日はDNBには無くてはならないAmen Breakについて。
よく日本人は「アーメン」って言いますけど、本当の読み方は「エーメン」ですかね? 外人さんはよく「エーメン」って言ってるんでそっちなんでしょうね。まあどちらでもいいです。。。
で、Amenとはなんぞや? って言うと The Winstons - Amen Brothers って言う曲に入ってるBreakbeatsの事です。みんなこぞって「Amen Amen」言ってますけど、知らない人も多いかもです。
こちらがその曲なんですが、全体的に聞きつつ 1:25 くらいも聞いてみてください。



またまたドラムだけになるパートが出てきましたね。ここの部分を綺麗にカットし、例によってピッチを早めてドラムンベースと同じBPMにしてあげる事で良い感じのDrum&Bassビートになります。今回は前回とは違い、ピッチのあげ方を変えてみました。前回は曲のキーもピッチと同時に上げていったのですが、今回はキーはそのままにピッチだけ上げてみました。
まずはカットしたオリジナルを聞いてみてください。
(注意) 著作権の問題上ビートに軽いノイズ入れてます。もちろんDLもできません。

Amen Original with Noise by velocity_djmix

これで大体BPM140くらいです。DubstepでもAmenを使う事が最近特に多くなってきましたが、BPM的にはぴったりですね。
で、今回はPropellerheadからリリースされているReCycelというソフトを使ってBPMを140から174に変えてみたいと思います。
このソフトに音源を入れ、音のピーク部分(アタックの強い部分)をスライスする事によってキック スネア ハット 等を全てバラバラで書き出してくれるすごく便利なソフトなんです。今のサンプラーにはこのスライス機能が元々ついているのが結構ありますので、持っているサンプラーを調べてみてください。僕はReCycleに慣れすぎちゃっているので今でもこれを使っています。


曲の小節を合わせてあげてこんな感じでスライスします。"SENS"って言うスライドバーを動かすだけで勝手にピーク部分を検出してくれるのですごく便利です。そしてBPMのノブをぐぐぐ っと上げてあげるとこんな感じでBPMが上がっていくのです。

Amen BPM Change with Noise by velocity_djmix

最初はBPM140のビートなのに、徐々にピッチが上がっていって最後は174まで上がっているのが確認出来ると思います。すごーく便利でしょ??
今回はさらにReCycleの機能を使って、このスライスした部分を一個づつwavデータに書き出してみたいと思います。すごく簡単でFileメニューからExportを選んであげるだけ。。。これするだけでこのビートだと12個のバラバラなドラムが抜き出せるってわけです。
あ 関係ないけどスクリーンショットの過去の履歴から僕がどんなBreak使ってるかばれますね笑


なぜバラバラにするかって事なんですが、前回も言ったんですけどただこのまま使うんじゃ面白みも無いし、パターンもずっと同じままになってしまいます。なのでこのAmenをバラバラにしてパズルのように配置を変えていく事によってオリジナルなビートにするわけですね。
バラバラにしたビートを一個づつアレンジ画面に貼付けていくのも良いのですが、これは慣れていないとなかなか難しいです。なので慣れないうちはMIDIでアサインして打ち込んでいきましょう。


こんな感じでサンプラーの鍵盤にそれぞれの音をアサインするわけですね。先ほど切り分けた物で言うと、ドレミの

"ド" にはキック
"ド#" には二発目のキック
"レ" にはスネア

がアサインされている事になります。こうする事によって鍵盤を順番に弾けばAmenがうまーく鳴ることに。
僕はDNBを長い間作っているので、どこにどの音を置けばドラムンベースのパターンになるのかわかるのですが、最初は鍵盤で手探りにやってみると良いと思います。まずはこのように配置してみました。


Amen NoLimit with Noise by velocity_djmix

単純に最初の一小節目はシンプルに並べただけ。
二小節目から徐々にパターンを変えていき、三小節目の頭にキックの4連。色が変わっていますが、これはベロシティ(なんか自分で言うのも恥ずかしいけど)をちょっと調整しています。ピアノロールの下を見て頂くとパラメーターが下から徐々に上がっているのがわかると思います。ベロシティとは鍵盤をタッチする強弱みたいな物で、これをちょっといじってあげるだけでグルーブが激変するので色々触ってみる事をお勧めします。といいつつ、このビートではこの4連部分しかベロシティいじってないですけどね。。。笑
さらにちょっといじって簡単なSub Bassを乗せた物がこちら。

Amen Limit with Noise by velocity_djmix

まあ多少DNBっぽくなってきました。
ちなみに何を変えたかと言うと、ビートは2小節目終わり際に、スネア連打を入れてちょっとジャングルっぽく。
ベースは適当にRoland 808のキックの頭を削ってリリース長め って言う定番にオーバードライブちょっとだけかけています。サブっぽいからヘッドフォンとかで聞かないとベース見えないかも。
あとは少しだけEQとLimiterかけています。Limiterは何使ってるかと言うと、厳密にはLimiterじゃなくて倍音を増やすプラグインなんですけど、SonnoxのInflator使ってます。すごくお求めやすいし便利なので是非お買い求めを笑 iLok無いと使えないのが玉に傷。
ビートの一つ一つはADSRで調整しています。へびわんも書いてましたけど、僕はドラムにADSRは結構使うんですよね。


Logicのサンプラーなんですごく見づらいと思うんですけど、右下のパラメーターに注目。
ASRを0にしてDを全開。そこからビートを鳴らしながら徐々にDを絞っていくとビートのお尻部分が切れていく現象が起きてちょっとエッジが効いた感じになります。もちろんお尻が長い方が良い場合もあるんですが、こういう使い方もできますので色々試してみてくださいね。こういうビートにさらに自分でキックやスネアをレイヤーして良い感じに出来ると良いですね。
まあこんな感じでいわゆる定番のAmen Beatが出来ました。このビートはCalibre, Makoto, MarkyからChase & Status, Pendulumまで幅広くアーティストに使用されてます。
こんな感じでAmen編というかMIDIでのドラムの構築講座を終わります。


いや〜ほんと疲れた。。。けどみんな見てくれているから頑張りました! いつか上級編を書けると良いけど、それこそ誰も見なそうだ笑
乱文、長文 見て頂いてありがとうございました。
プロダクション編についてはまたいつかお会いしましょう。通常のブログは続きます。


v

9 件のコメント:

  1. すごい勉強になりました!
    感謝します^ー^

    返信削除
    返信
    1. >匿名さん
      そういっていただけると嬉しいです!
      またいつかこういうの書こうとは思っているのでまた見ていただけると嬉しいです。

      velo

      削除
  2. 上級編もおねがいします!!

    返信削除
    返信
    1. 時間がある時に書こうかなーと思いつつなかなか腰が上がらないので頑張ります!
      見ていただいてありがとうございます :)

      削除
  3. すごい!!
    目からウロコです。

    返信削除
    返信
    1. ありがとうございます!
      たまーにこういうことも書いているので良ければ覗いてみてください : )

      削除
  4. 質問なんですが、ドラムンベースやジャングルは自分で作るものなのでしょうか?例えば曲をremixしたいときにこの曲にドラムンベースをいれたい、とおもったら自分で作って入れるのでしょうか。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      えーとここでいうドラムンベースというのはドラムとベースってことですかね? もちろん自分で作って入れるという感じになりますよ〜。Remixでいうと
      原曲の
      https://www.youtube.com/watch?v=DLFzdcWVZjo
      これをドラムンベースRemixしたのが
      https://soundcloud.com/velocity7nine/jose-james-trouble-velocity
      これという感じで、自分なりに色々出来ると思いますよ〜。

      削除
    2. 返事ありがとうございます!!すごくかっこいいです!!!実は参考にしたいアーティストのドラムンベースがありまして、これもやはり自分でつくってるのですか…勉強します!!!
      https://youtu.be/bU0JgO6A50k
      こんな感じの音を作りたいです!!

      削除