2/24/2021

2014年のBEST!!

少し間が空いてしまいましたが今回は2014年編を。
2014年は個人的にかなり思い入れのある年で、初めて海外でドラムンベースを体感した忘れられない年です。現在でもドラムンベースフェスの中で規模は小さいながらも、屈指のクォリティと謳われているイタリアのサルディーニャ島で開催されている Sun & Bass にいきました。そこでは街中がドラムンベースフェスティバルになっており、公園、ビーチ、クラブと24時間どこかしらでドラムンベース鳴り響いている好きな人からしたら天国、嫌いな人からしたら地獄の空間。街を歩けば普通に Goldie, Marky, Paradox なんかがいる状況だし、気候は最高、ご飯もそれなりの価格でとても美味しいイタリアンが食べれる素晴らしい環境でした。僕は Makoto さんについて行ったので、多くのアーティストを紹介してもらったし、Kasper や Paul SG も「おお 君が!」みたいな感じですぐに打ち解けることができ、今でも良い関係が続いています。なのでイタリアに行ったことは僕にとってかなり大きなことだったし、本当に行ってよかったなと心から思っています。そんな一日フェス状態の中で聴いたドラムンベースはやはり忘れられないし、プレイリストにも少し反映されています。
メジャーシーンでは Sigma - Nobody To Love や Wilkinson - Dirty Love などがリリースされており、日本でもよくプレイされていました。
 






01. Dub Phizix & Strategy - Buffalo Charge
Dub Phizix & Strategy といえば以前も紹介した Marka ではありますが、その一発で終わらないのがすごいところ。先ほど話したイタリアで Strategy と仲良くなり、今度新しいシングルをビデオとともに出すんだ と言って先に観せてもらったのが良い思い出となっています。曲は聴いたことある人多いと思いますが MV は意外と知られていないような気がするので興味ある方は探してみてください。
逆面 Bounce も DJ Use で秀逸。国内の人気ラッパー Jinmenusagi がビートジャックした事で  Hip Hop 界隈でも話題となりました。


02. Nasty Habits - Shadow Boxing (Om Unit Remix)
大クラシックチューンのハーフリミックス。現在過去含め数々のリミックスが出ていますが、その中でも個人的に好きなのはこのリミックス。Om Unit も当時ニューカマーのような雰囲気もありましたが、このリミックスを手がけたことによって一気にシーンの中心人物となった感じもします。


03. Random Movement, Jaybee & Adrienne Richards - Ahead Of It All
常にアベレージ高く良質トラックを量産し続ける Random Movement と その奥様 Adrienne Richards。そして UK プロデューサーの Jaybee による至高のボーカルトラック。おそらくギターは奥様が弾いていると思います。しかしこのソリッドなビートは毎回似ていると言われればそれまでではあるんですが、良い雛形を作ったなーと思います。


04. Boosta & Atmos T - Things You Do
よくある曲と言われてしまえばそこまでなんですが、すごく中毒性がある曲で、当時は絶対にセットに入っていました。ちょっとクセになるボーカルにバウンスしたリズムがばっちりハマっています。サウンドクォリティが完璧だったらなーと思うこともありますが、前回書いたようにほぼ解散状態なのでリマスターとかはないでしょうね。。


05. The Invaderz - Love Vibrations (feat. DJ Marky)
ベテランプロデューサー The Invaderz がグループからソロに移行しておそらく初のアルバムからのカット。DJ Marky のセットで長くプレイされていて良い曲だなーとずっと思っていました。サンプルベースなすごくソウルフルな曲で、最近ではこういうタイプが減ってきているのでちょっと寂しいです。ブートレグでも良いので増えてくれないかなー(あまり大きな声ではいえませんが)。


06. Tokyo Prose - Songbird
現在は The North Quarter 所属の NZ プロデューサー Tokyo Prose。
ちょっと軽めのビートに 美しいピアノが絡む彼のシグネチャースタイル。それまで Samurai Music から比較的ダークな印象の曲もリリースしていましたが、この辺りからスタイルが固まってきた印象。Human Elements でも2015年にプレイしてもらってとても良い DJ を見せてくれました。


07. Ivy Lab - Live On Your Smile
Halogenix, Stray, Sabre からなる Ivy Lab の初期名作。現在は Halogenix が脱退してよりドラムンベースというフォーマットにこだわらないスタイルに移行している印象。
Live On Your Smile はシルキーな雰囲気にシンプルながらしっかりとフックになっているベースラインが印象的な名曲。


08. RoyGreen & Protone - Jazzypants
本当は The Storm 紹介したかったんですが、この曲と同じ EP に入ってるのに Spotify に入ってないんですよね。ただ、こちらの Jazzypants も隠れ名曲の一つと思っています。
ちょっと大人な雰囲気の場所でプレイされていても問題ないようなドラムンベース。最近の曲はどうしてもパワフルなので、このようなしっとりとした曲って探してみると意外とないんですよね。


09. Calibre - Honey Dew
これも Calibre しか作れない曲 と言ってしまえばそれまでなんですよね。
なんでこんなにかっこいいんだろとしかいえないのでとにかく聴いてください。


10. Ulterior Motive - Tape Pack 
これもイタリア Sun & Bass で死ぬほど聴いた思い出の曲。ちょうどイタリア行く前くらいにラジオとかでプレイされ始めて流通はしていなかったから、トップ DJ がこぞってかけていた印象ですね。セットの締めにこれで一盛り上げ! みたいな人が多かったです。
こぼれ話として、イタリアからその後ロンドンに移動したんですが、地下鉄に乗っていると中学生か高校生が数人いて、その子たちが「そろそろ Ulterior Motive のアルバム出るらしいよ」って話してたんですよね。本当すごいなーとカルチャーショックを受けたのを覚えています。



というわけで2014年でした。
どうしてもヨーロッパで聴いた曲が中心になってしまいましたが他にも紹介したい曲がいっぱいですがここらで。2015年もたくさんありますのでまたみてください!


v

2/10/2021

2013年のBEST!!



少し間が空いてしまいましたが今回は2013年。
いつも書いている前置きみたいなのが時代背景がわかって面白いって声があったのですが、今回はちょっと時間もないので省かせてもらいますね。落ち着いて時間が取れた時にはまた書いていきます! 

というわけで早速! 





01 Marky & S.P.Y - Yellow Shoes (Calibre Remix)
2011年にリリースされた DJ Marky 名義で LK の後に出た大クラシック曲 Yellow Shoes の Calibre Remix。Marky は本当に Calibre のことを尊敬していて、以前彼と話していると、
みんな SNS で Mighty〜 って書くけど、本当に Mighty なアーティストは Calibre だけだ! と熱く語っていました笑 
この曲もおそらく彼にとって思い入れのある曲だったので Mighty Calibre に依頼したのではないかなと。 


02 Boosta & Atmos T - All My Love
数曲をリリースして解散 というかバラバラになってしまったユニット Boosta & Atmos T。あまり陽の目を浴びなかった印象の曲ですが、ボーカル曲としてはかなり良いタイプの曲だと思います。キャッチーだけど派手過ぎないというか。Things You Do という曲もあるんですが、それは2014年に紹介させてください。


03 DJ Marky & Makoto - Bloody Mary
Marky & Makoto コンビでの曲では1, 2を争う好きな曲。
初めて聴いた時の衝撃もすごくてすごいビッグチューン来た! って興奮した記憶があるなー。
Makoto Amen Break + Piano もうこれだけで完璧。


04 Rowpieces - Cosmic Funk 
ドイツ人の Rowpeieces さんがたまにリリースするビッグチューン。ファイル整理してたら for Human Elements ってフォルダに入ってたから今考えると HE からリリースしたかったなーって思うくらい個人的には好きな曲。Share The Vibes って曲もあるんだけど、そちらは Spotify 似なかったのでこちらを採用。


05 Nu:Logic - Brown Shoes
当時プレイしなかった事はなかったくらいヘビープレイした一曲。
ここがこうだったら完璧なのになー って思う曲は結構あるんですけど、これはパーフェクト。聴いた事ない人は絶対チェックしてください!


06 In-Deed - My Soul
こちらはそんなに有名な曲ではないけど、何度もプレイしたので採用。
古き良き Liquid Funk を引き継いでいる感じがして大好きです。ただこの当時こういう雰囲気の曲が全くリリースされていなかったのでミックスするのが結構大変だったような気がします。2020年代もこういう曲が少しでも出てくれたら嬉しいな。


07 DJ Die & Jenna G - 1000 Soul Songs (Break Remix)
こちらは2013年を代表するリミックス曲。安定の DJ Die と Jenna G がコンビを組んで、Break がリミックスしたら外すわけがないと。イントロは綺麗な感じで進行していき、ベースドロップでいつもの Break 節。こちらも久々に聴きましたがかっこいいです。


08 Digital & Spirit - Backlash (Digital & Spirit Rework)
こちらも安定の Digital & Spirit。原曲は90年代のリリースですが、その雰囲気をしっかり残しつつ、2013年の時代に合わせている良リワーク。ベースドロップと同時に入ってくるこのシンセヒットサウンド嫌いな人いないでしょう。。


09 Dr Meaker - Fighter (Unreal Remix)
前回もご紹介した S.P.Y の実弟 Unreal によるリミックスをまたもご紹介。
この曲もちょっとエグめなシンセとベースがすごく好きでたまにプレイしていた気がします。海外の DJ はよくプレイしていた印象があって、翌年行ったイタリアでも多くの DJ がプレイしていました。


10 Technimatic - Bristol
こちらは Technimatic の代表曲のひとつと言ってもよい Bristol。
Think Break とシンプルなベースでここまでかっこいいんだから小細工しなくても良い物は良いというのがよくわかる一曲。
これってボーカル Dynamite MC ですよね? 誰か元ネタわかる方いますか?? メインループも多分サンプルな気がするんですけどわからないので情報お待ちしています。



とちょっと駆け足になってしまいましたが今年はこれでおしまい。
次回は2014年で折り返し間近。なるべく早く更新できるようにしまーす! 選曲はなんとなく終わってるんですけど文章書くのが大変なんですよね。


v

1/29/2021

2012年のBEST!!

ありがたいことに前回も好評でした。「これ懐かしいなー」っていうのも嬉しいですが、「こんな曲あったんだ! 」っていうのもすごく嬉しいです。現代を生きていれば最近リリースされた曲が新譜だけど、昔の知らなかった曲も新譜の様な感覚で聴けるっていう意味では若い人は良いですよね。それは僕にとって昔の古いソウルミュージックだったりジャズだったり。昔の人からしてみれば当たり前の定番も、僕からすると聴いた事がなかったから新譜みたいなもので。なので新しい曲ももちろん、古い曲も色々探してみましょう! そういう意味で Spotify や Apple Music は良いですよね。自分の好きな曲だけを聴くのではなく、プレイリストからリコメンドされる事で良い物にヒットする機会が増えますからね。
では2012年のベスト行ってみましょう。





セレクトしているうちに思ったのが結構ボーカル曲が今回特に多いです。別に意識して狙っているわけではなかったんですがそんな感じになっていました。なんども言う様に Autonomic 以降かなりディープな曲が多かったのでその反動もあるのかなと。僕は当たり前の様に日本に住んでいるので日本の状況しかわからないですが、この時期はみんなクラブで思いっきり遊ぶ! みたいなのが2010年代の中でも顕著だった気がします。現在でも隔週で放送されている blockfm 内の Drum & Bass 専門チャンネル Localize が積極的にプッシュしていたこともあり、多くの新規リスナーを取り込んで行った部分も大きかったと思います。アンダーグラウンドなパーティーも活発だったし、バランスが取れていたというよりもマスとコアがある程度分かれていて、その中で切磋琢磨できたのではないかなと。
この年は超ビッグチューンはリリースされていない様な印象もありますが(忘れてるだけかも)、今聴くと味のある曲が多かったかなーとセレクトしていて感じました。今の所3年分セレクトしましたが、この年が一番選ぶのが大変だったかもしれません。15曲くらいにしようかと思ったのですがキリがないので。。では個別にみていきましょう。




01. Naibu & Ena, Key - Into The Distance
決して有名曲というわけではないかもしれませんがこれは絶対外せないでしょう。
フランス人の Naibu、日本人の Ena & Key によるドラムンベース史上に残る美曲。聴いた事がない人は絶対にスキップせずイントロから堪能してください。
あの Break に「ここ数年で一番の曲」と唸らせた素晴らしい曲で、その後 Break の Remix もリリースされています(そちらも素晴らしいです)。


02. Pennygiles - Au Revoir Blackbird
現在は活動を休止してしまっているのが非常に残念な Pennygiles による一曲。とあるジャズフュージョンを大胆にサンプリング。ボーカルの方のサンプルは知らなかったので今調べたんですけど、結構有名な女優さんの曲みたいですね。実は最初は Goodlooking からのリリースだったはずですが、当然の様に(笑)リリースされず Mr. Joseph の Fuzzybeats からの発表となりました。


03. Total Science & S.P.Y - Piano Funk (Feat. Riya & DâM FunK)
当時のリスナーなら完全な懐メロみたいになっているだろうこの曲。もうどこに行ってもどんな時間でもどんな人もプレイしていました。この数年でリリースが増えてきたシンガー Riya の大出世作といっても良いかもしれません。プレイリストを製作する際に久々に聴きましたが、さりげない SE とかビートの感じとか売れるべくして売れている名曲だなーと感じました。アートワーク以外は100点です。。


04. Random Movement - See You Again (Runnin')
こちらはあまり有名ではないかもしれませんが個人的にすごく思い入れが強い曲。
Random Movement がずっと大好きで曲は送り続けていたけど、もらったりすることはそんなになかった時期に、急に「今出来た曲なんだけどどう思う?」って送られてきたのがこれ。すごく好きなアーティストからそんな風に送ってもらえたらたまらないのはプロデューサーならわかるはず。。曲自体も Random Movement 節でバッチリ! 


05. Technimatic - The Golden Section
Technicolour & Komatic というそれまでソロで活動しつつも共作が多かった二人が正式にユニットとして組み始めた Technimatic。
Sick Music という Hospital Records の人気コンピレーションに収録され、軽やかで爽快なビートに美しいピアノが乗った隠れ名曲。うっすらディストーションされたベースアルペジオも良く合い、今でもプレイできる様な一曲です。


06. Calyx & TeeBee - Elevate This Sound
それまで自身のレーベル Subtitles を中心にリリースしてきた Calyx & Teebee が Ram Records とサイン! ということで当時非常に話題になりました。しかも曲は今までの彼らの雰囲気とは違うディープなサウンド。まあその後、いつも通りの彼らに戻るのですが、この時は「ついに Calyx & Teebee もこういうのを作る時代か!」と感じました。
しかしこういう曲を作らせても素晴らしいのが彼らで、圧倒的なサウンドクォリティで周囲を黙らせます。


07. Fracture feat. Dawn Day Night - Get Busy
こちらは非常にアンダーグラウンドヒットした曲で一度聴いたら忘れられないボーカルフレーズが印象的。この時期あたりから Fracture の勢いはすごく、出す曲全てがヒットしていた様な印象。
数年後、海外で彼の DJ を見る機会があって、すごく楽しみにしていたのですが、プレイがめちゃくちゃでかなり残念な思いをしました笑  ただ、その後の彼の DJ Mix とかを聴くとしっかりしているんですよね。たまたまだったんだろうけどあの時のプレイはなんだったんだろう。。。


08. dBridge - Cornered
この曲も地味ではありますが初めて聴いた時の衝撃が凄かった。当時ブレイクビーツ使うのちょっと恥ずかしいみたいな風潮があったんですけど、そんなの関係なしでブレイクビーツ一発勝負! って感じで男気溢れています。これを dBridge がやるから格好良いんですけどね。
ちなみにブレイクビーツ名は James Brown - Funky Drummer。たまにはこういうのも作ってみたいです。


09. Smote - Summertime
ノスタルジックなピアノにシンプルなビートで、この年のベスト? と言われるとちょっと難しいところではありますが、一応ランクイン。ビート感が今っぽくはないかもしれませんが、いわゆるリキッドファンクが好きな人にははまるのではないかと。なぜか Liquicity からリリースされた Spotify しかなかったのですが、元々は DJ Marky の Innerground からのリリース。


10. A-Sides - Keep Steppin' (feat. MC MC) (Unreal 2012 Remix)
こちらもそんなに有名な Remix ではないかもしれませんがピックアップ。
オリジナルの A-Sides - Keep Steppin' は Andy C を始め、多くのトッププレイヤーにプレイされて話題を呼んでいました。こちらはブラジルのアーティスト Unreal による Remix。あまりリリース量は多くありませんが、いきなりビッグチューンをリリースするちょっと変わった人。何を隠そう、あの S.P.Y の実弟です。どうも僕は 前回紹介した様な System - Hold It みたいに、イントロのコードにやられる傾向があるみたいです。関係ないですが次の僕のシングルもそんな感じになっているはずです。



今回は2012年編でした! 
週2回くらいアップしないとダラダラしてしまうのでサクサク行っていますが、週末以降ちょっと忙しいので来週は1つアップできれば良いかな?  また皆さんからのリアクションもお待ちしています。なかなかコメントしづらいかもしれませんが皆さんのオススメの一曲でもぜひ残していってください。


v

1/26/2021

2011年のBEST!!

意外にも前回が好評でしたのでなんとかモチベーションを保てています。みてくださった皆さんありがとうございます! 
ということで今回は2011年のご紹介です。重ねてになりますが、あくまで個人的なランキングなので「あれ入ってないよ!」みたいなのが多数あると思いますがご容赦を。しかしこの年も10曲じゃ当たり前の様に足りませんでした。絶対にやらないけれど年代別の DJ Mix とかあっても面白そうですね。





さて 2011年ですが、日本国内では東日本大震災があり、大きな影を落とした年でもありました。ドラムンベースシーンも海外のアーティストが日本の為に色々なサポートをしてくれたり、自分達周りでは Human Elements として Something We Can Do というチャリティーコンピレーションをリリースしたりと、ドラムンベースももちろんですが日本も激動の一年でした。

前回述べた様に Autonomic 以降の流れがまだ微かに続く年代でもありましたが、前年よりはフロアライクな曲も出てきた年代の様に感じます。そんな中、Dub Phizix & Skeptical feat. Strategy - Marka の様なドラムンベース史に残る大クラシックも産まれ、シーンも多いに賑わった様に思います。
少しだけ Marka について。リリースは2011年12月末。10月か11月に Exit Records や dBridge が SNS で謎の民族衣装っぽいのを着た男性の写真をアップしてDNB界隈では「なんだあれ?」とちょっと話題に。その後ショートムービーがアップされつつもなんとなくリリース直前まで全貌があきらかにされない感じでした。そして12月前半、急に MV がリリースされ、その数週間後に mp3、バイナル とリリースされていく感じ。突如現れたマンチェスターの Strategy という謎の MC と、Dub Phizix & Skeptical という当時はほぼ無名に近かったプロデューサーがハイクォリティなトラックを Exit Reocrds からリリースということで本当に話題になりました。小出しにしつつもリリースまでの時間も短かったのも当時のプロモーションとしては良かったのではないかと思います。
というのも2000年代までのドラムンベースはダブプレート文化というものが非常に色濃く残っていました。ダブプレートとはレゲエ由来の本人だけが持つオリジナルなレコード (例えばその DJ の名前が曲中で歌われていたりするこの世に一枚なもの) ではありますが、ドラムンベース内でいうと、各プロデューサーが信頼できる DJ のみに渡すリリース前の音源を指します。なので一般には普及せず、Andy C や Marky など一部の有名な DJ だけがリリース前の曲をプレイし続け、独占していくという事が長らく続いていきます。インターネットも普及していない時代だったので、リスナーはその DJ がクラブプレイする事でしか聴く事ができない期間が半年から2, 3年続き、悪しき(敢えてここではそう書かせてもらいます)ダブプレート文化のせいで、リスナーの手に音楽が届くまではひたすらに時間がかかったのです。
その点 Marka はほとんど情報を解禁せず、MV を発表してから数週間でリリースまで進めた事により、フレッシュな状態でリスナーの手に曲が届いたのも良かったのではないかと思います。少し関係な話題に外れてしまいましたが、この様に Marka は非常にスピーディーなプロモーションも功を奏して話題を独占していました。

Marka の話だけでもかなり長くなってしまったのでサクッと10曲紹介していきたいと思います。



01. Dub Phizix, Skeptical, Strategy - Marka
まずは前述した Marka。Dub Phizix の曲という印象が強いですが、今では大人気プロデューサーの Skeptical も共作で参加しています。ハーフのリズムに Strategy のオリジナルなフロウが絶妙に絡み合う、ドラムンベース史に残るクラシックの一つと言えるでしょう。個人的には Lynx - Disco Do Do 以来に登場した待望のドラムンベースアンセムだった気がします。


02. Commix - City Section
こちらも Exit Records からのリリース。Commix は2021年現在、一人で活動をしているのですが、当時は2人組みのユニットでした。ただ、この曲あたりを最後に現在の一人の活動に移行したのではないかなと思います。あまり聞き馴染みのない曲かもしれませんが、Commix の楽曲の中でも1, 2を争うほど好きな曲でして、今でもたまに聞いたりプレイしたりしています。収録されている Mosaic シリーズも良い曲が多いのでぜひチェックを。


03. Amit - Doomed Youth
アンダーグラウンドで非常に人気があった Amit のアルバムからのカット。
この人は Autonomic とは関係なく、ダークでハーフなビートを長年作り続けていてまさにオリジナルなプロデューサーと言えるのでは。今だからこそこういうのが見直されても良いのかなと。


04. System - Hold It
MC System として長年活動しており、現在は Mark System 名義で年に一度くらい曲をリリースしている System。過去に Near Miss というアンダーグラウンドヒットを飛ばしましたが、今回はイントロから壮大なシンセコードで「全く印象が違う曲を作ってきた!」と思いきや、ベースドロップで System 節を感じさせる大名曲。


05. Makoto & Deeizm - Untold Remix
2011年にリリースされた Makoto - Souled Out LP より。
Untold のオリジナルバージョンは HE Digital (Human Elements のデジタルレーベル) の001としてリリースされましたが、この Remix も素晴らしいです。ビートのバウンス感も良いし、何より DJ ですごく使いやすかったのを記憶しています。本当にお世話になった一曲で思い入れも強いです。


06. Brookes Brothers - Tear You Down
2000年代中期に DJ Fresh & Adam F による レーベル Breakbeats Kaos から新星の様に現れた Brookes Brothers。華やかなシンセとパワフルなドラムでシーンを席巻しました。そんな中少し遅れてリリースされた彼らの 1st Album からの一曲がこちら。UK はもちろん、日本でもよくプレイされていた印象だし、フロアライクってこういう曲だな という感じ。今聴くとかなりキャッチーな気はするけど、ぜひクラブで聴き直してみたい一曲。


07. Alix Perez, Rockwell, SpectraSoul - Montpellier (feat. Anthony Moriah)
Alix、Rockwell、SpectraSoul と当時のニュースクールドラムンベースプロデューサーが一堂に会したプロジェクト。現在ではシーンのトップを走っている彼らで、特にこの曲は Alix と SpectraSoul の現在の雛形とも言えるのでは。当時はちょっとスネアがいまいちだなーとか思っていた記憶もあるんですけど、今聴くと全然正解ですね。すみませんでした。。


08. Icicle - Dreadnaught feat. SP:MC
Icicle も同じくニュースクールを担っていたアーティストの一人で、当時出す曲全てがオリジナリティがあってすごく良かった。この曲も普段あまり楽曲でボーカルを使わない SP:MC を feat. して、ヘビーだけど洗練されたトラックに仕上がっています。今聴いてもかっこ良いです。


09. Chase & Status - No Problem
自分ではプレイしたことはないんですけど、こちらも2011年から産まれたクラシックの一つと言えるでしょう。個人的にはこのアルバムはあまり好みではなく(その前のアルバム More than Alot が良すぎた)、ほとんど聴き込んでいないのですが、この曲は Andy C を始め多くの DJ のオープニングトラックとしてプレイされていましたね。


10. Velocity & Key - Ladder VIP
自分の曲をベストに入れるのはちょっと違う気もするんですが、思い入れも強いし、多くの人に聴いていただいたので入れてみました。オリジナルバージョンは先ほども書いた東日本大震災へのチャリティーアルバム Something We Can Do に収録されています。オリジナルは静かな曲だったのでクラブでなかなかプレイする機会が無かった為、自分がクラブでプレイする用に作ったのがこの VIP バージョンでした。のちにリリースされる EP に収録されるのですが、この曲を入れることが決まってから EP を製作した様に記憶しています。今でもプレイするたびに当時のことを思い出しますし、自分の中でも記憶に残る一曲です。



と、2011年も振り返ってみました。
この年はモンスターチューン Marka がやはり印象的ですね。MV もYouTube に現在もアップされているので観たことがない人はぜひチェックしてください。
次回は2012年! こちらも良い曲がたくさん眠っていますのでお楽しみに。


v

1/19/2021

2010年のBEST!!

勝手に始まった企画、2010年代 各年のBESTをつらつらと書いていこう というコーナー。
昨年末に rekordbox 内のフォルダ分けを綺麗にするべく、昔の曲もかなり聴いていたためこの企画が成立したのかなと。自分的には失われた10年だったかな? なんて悲観的に思っていた部分もあったのですが、しっかりと年代別に良い曲が沢山ありました。当時は思わなかったけど、今聴くと素晴らしい なんていう曲も多数ありセレクトするのはとても楽しかったです。その分むちゃくちゃ大変でしたが。。
では全体的な流れを述べつつ、各曲の解説を軽くしていこうかなと思います。自分への備忘録的側面もありますが、この年代はドラムンベースを聴いていなかった人へのちょっとしたきっかけになるのが一番良いかなと思いました。サウンド的に現代とはちょっと雰囲気が違うのでプレイで使うのが難しいかもしれませんが、そこをうまくミックスするのが DJ だと思うのでぜひトライしてみてください。



まずは2010年。
この辺りの年代を語るのに必要なのが2008年から2009年辺りで Exit Records 主宰 dBridge と 盟友 Instra:mental が掲げた Autonomic というスタイル。ディープでアトモスフェリックかつ古き良きシンセサウンドを打ち出したドラムンベースが当時新しい風をシーンに送り込んで一斉を風靡します。Autonomic は本当に多くのアーティストに影響を与え、テクノやエレクトロニカアーティストがドラムンベースに傾倒していく流れを作り、その逆も多くありました。僕も御多分に洩れずこの流れで Jimmy Edgar を知り、完全にノックアウトされた記憶があります。
その Autonomic の流れが徐々に成熟していくのがこの年代。先ほども書いた dBridge, Instra:mental 辺りは自分たちの蒔いた種が実った後なので、この時期には少し落ち着いて(プロデューサーあるあるだと思うんですけど、自分たちでやったことのフォロワーができると、本人は巣立っていくというやつ。天邪鬼的なのね)リリースも結構少なめですが、次世代の Rockwell や Consequence、ASC などが台頭して来る年代でした。さらには dBridge 盟友であり、ユニット Code 3 として SP:MC と一緒に活動をしてきた Jubei が Metalheadz からのリリースで一気にブレイク。同じく Metalheadz や Marcus Intalex、そして DJ Marky によってプッシュされていた S.P.Y もシーンの中心に入り込んでいきます。
もちろんメインストリームも盛り上がってはいるのですが、ディープな流れがシーンを一気に包み込んでいくような年代 ということで曲を個別にみていきましょう。




01. Loadstar - Link to the Past
それまでソロ活動や Hold Tight というグループで活動していた Lomax と Ram Records から地味ながらも良いリリースを重ねていた Xample のコンビ Loadstar。
はっきり言って全くスタイルの違う二人が組んでうまくいくのかな? という風潮もあったし、Lomax に至っては当時ディープな作風で多くの支持を得ていたアーティストだったので Ram Records からフロアチューンを作っていることへの風当たりは結構なものがありました。それでもたまにこのようなちょうど良い塩梅の曲をリリースすることでリスナーを黙らせていたようにも感じます。
当時の空気感でいうと Dimension - UK がリリースされた感じに近いかな。これ伝わりますか??


02. Break & DJ Die - Slow Down
10年近くシーンで活動し続け、多くの支持を集めていた Break 待望の1st Album(だった気が) からのシングルカット Slow Down。フロアキラーとはまさにこのことでプレイされない週末は無かったんじゃないかというくらい様々なパーティーで耳にした曲です。タイトなビートとこのディストーションされたベースがなんとも言えないです。


03. S.P.Y - Legacy 
これまで DJ Marky との共作や、Metalheadz、Soul:R からのリリースでプロップスを得ていた S.P.Y が Innerground から ソロEP をリリース。今聴いてもこの Frostbyte EP は傑作だなと思うのですが、中でも個人的に気に入っているのが Legacy で、Soul:R の流れを引き継いだ曲になっているような気がします。とにかくその他の曲もかっこいいのでぜひ聴いてみてください。今でもそうですが、S.P.Y は DJ Use な曲を作るのが本当に上手だなと感心します。


04. Jubei - Patience feat. dBridge 
アンダーグラウンドな活動を行ってきた Jubei がいよいよメジャーなシーンに登場。
上記にあるように SP:MC とともに Code 3 というユニットで活動をしており、2009年代にはいくつか主要なリリースを終えてからの満を持して登場。
この Patience もクラブでは頻繁にプレイされており、シンプルな構成ながらもビートのかっこよさでグルーブをキープ。Stab や刀を抜くような SE も特徴的で、ベースドロップ前のボーカルには dBridge を起用している点もグッド。


05. Commix - Belleview (dBridge Bell Reviewed Remix)
大傑作アルバム Commix - Call to Mind からの Remix LP がリリース。数多くの名作 Remix がありましたが個人的に好きなものはこの dBridge Remix。ちょっと抑え気味なドラムにドライブしたベースがよく合う良Remix。今原曲も聴き直しましたがそっちも流石にかっこよかった。。。
Remix LP自体はドラムンベースは少ないですが、かなりクォリティ高いのでそちらもぜひ。


06. Rockwell - Stowaway Dub
現行シーンの Rockwell と言えば、強烈な音圧とユニークなサウンドでフロアチューンを作るイメージがあると思うのですが、当時の彼はどちらかというとアンダーグラウンドなサウンドでデビューし、時代を切り開いた若手のホープ的な立ち位置。この Stowaway Dub も複雑なプログラミングを駆使し、Autonomic の影響を受けつつ、よりダークな雰囲気を醸し出す名曲です。それまで比較的ダビーな印象の曲を多く発表していた Digital Soundboy からのリリースですが、さすが Shy Fx は目の付け所が違うなー と感心していた記憶があります。


07. Genotype - Version 
90年代に Renegade Hardware 等からリリースを重ねていましたが、2000年初頭から目立った活動がなかった Genotype が復活し、発表したアルバムからの一曲。これはかなりダビーな雰囲気ですが、やはり Autonomic 以降の流れを受け継いだ曲と言っても良いのではないでしょうか。それまでいわゆる Half な雰囲気のリリースはありましたが、この辺りからそのサブジャンルが定着してきたのではないかと思います。


08. 8-Bits - On Your Mind
Total Science の一人 Paul Smith と S.P.Y によるユニット 8-Bits。リリースは数曲とかなり少ないですが、どの曲もさすがにクォリティが高いです。こちらも先ほどの Rockwell と同じく Shy Fx による Digital Soundboy からのリリース。この時期の Digital Soundboy はリリース量も多く、勢いが本当に凄かったです。現在でも Total Science と S.P.Y はコラボを続けていますのでまだまだ色々な作品を発表していくと思うので期待。


09. Random Movement - Waterlogged 
個人的に All Time Favourite 10 に入るくらい好きな曲で、今でもプレイする彼の代表曲です。イントロからアウトロまで全く隙がなく、ビート、ベース、サンプル、ブレイクダウン、展開、すべてパーフェクトな曲はなかなか無いんじゃないかなと。ドラムンベースとしてだけではなく、一曲として完成度が高いので聴いたことがない方はぜひチェックしてみてください。こんな曲が作りたいな。


10. Calibre - Even If 
Calibre のこの曲も外せないでしょう。
彼のアルバム Even If からのタイトルトラック。64小節の壮大なイントロからパワフルなドロップが来ますが、決してイントロの空気感が損なわれない大名曲。ボーカルは彼自身が務めているはずです。この少し前くらいから feat. 以外でのボーカルは自身の声を使っていることが多いでしょうか。
ちなみに今月か来月に出る彼の LP は16作目らしいです。すごすぎる! 



と2010年のベスト10をアップしてみました。あ、これ聴いたことある とか 知らなかったけど良い! みたいなのが見つかってくれると嬉しいです。
しかし書くのに労力を使うので一週間に一つポストできれば良いかな。。遅れちゃっても気長にお待ちください。


v

1/14/2021

2020 今年のBest!!

かなり遅くなってしまいましたが2020年のベストをアップ。
現時点で2021年になっているのですが、書き初めはしっかり2020年にやっていたんですよ。それが諸々の事情で遅くなってしまいました。
それも全て友人の「2010年代のベストもやってみれば? 」の一言。ちょうど昨年末にrekordboxのプレイリストを一新して2010年代はおろか、2000年代の曲もかなり聴き込んでいた自分にとっては、「あ、これってやれってことかな。。。」となり重い腰を上げて2020年のベストと2010年代の年代別のベストをやろうかとなりました。なるべく年代は正確に記そうとはおもっていますが、ちょっと不明な点もあります。その辺はご容赦を。

そして例年と違うことはいつも音源はYouTubeからの引用が多かったのですが、昨今の状況を見るとspotifyのプレイリストの方が良いだろうなということでspotifyで作成しています。その方がスッキリしていて良いかもしれないですね。サクッと聴けるし。相変わらず個人的な趣味なので、近年旋風を巻き起こしているRollers的なものはほとんどランクインしていないのでご容赦を。Rollersは若くてしっかりしたプレイヤーが詳しく紹介してくれていますのでそちらをご覧ください。お勧めをnoteリンク貼っておきます。

https://note.com/chibetto
https://note.com/hisak1_
https://note.com/suzumedai_

では前置きが長くなってしまいましたがいってみましょう!



Best Single




01. Velocity & Fats - We Gotcha Junglist
調べてみたら今年は自分の曲をリリースしていなかった。。なんということでしょう! 曲をリリースし始めてから初めてのことかもしれません。本当はリリースがあったのですが、コロナの影響でちょっと延期されて、その間にサンプリングの問題でリリースを少し遅らせていたりしたらこんな時期に。。春までには色々リリースがあるのでもう少しお待ちください。。。
というわけで年末に V Recordgins よりリリースされた Planet V - Drum & Bass Vol.4 から再カットされたこちらをご紹介。内容は以前と同じですが Exclusive USB としての発売もありますのでそちらもぜひ。
https://www.vrecordings.com/merchandise/plv137usb


02. Commnad Strange & Danny Wheeler - Golden Era
Liquid V から Command Strange & Danny Wheeler コンビが久々に登場。こちらボーカルバージョンなんですが、正直インストの方が良いかなーと思ったりも。。。まあそれは置いておきましょう。何をサンプルしているのかわかりませんが王道ソウルっぽいヒット音にシンプルなビートとベースがよく合うフロアチューンだと思います。


03. Conrad Subs - Chamber Funk
ここ数年で一気に知名度を上げてきた Conrad Subs。個人的にはここ最近のプロデューサーでは一番平均アベレージが高いなーという印象。今は比較的中堅レーベルからのリリースが多いですが、今年来年辺りは一気にビッグレーベルと契約がありそうな予感もします。この曲以外でも地味ではありますが良曲が多いのでぜひチェックしてみてください。


04. Simple Souls & Link - One Rock
新人 Simple Souls の曲を紹介。George Benson - One Rock Make No Boulder を大胆にサンプリングしたファンキーな曲。初めて V Recordings Podcast で聴いた時に欲しすぎて、すぐ Bryan Gee に連絡し Simple Souls にコンタクトを取りました笑  他にも10曲ほどアンリリースをもらっていますがどれも大ネタなのでリリースが難しいのでしょうかね。ただ、楽器を弾けるタイプのプロデューサーなのでこれからもソウル風な曲をコンスタントにリリースしてくれるでしょう。


05. Blade - Ten Eighty Eight
どんだけリリースするの!? っていうくらい量産している Blade ですが、この曲は久々にグッときました。いわゆる DJ Use って感じで家で聴いてもあまり面白味がないかもしれないのでぜひクラブで聴いてもらいたいなーと。今年限られた人たちで集まってちょっとしたパーティーがあったのですが、そこのサウンドシステムが凄まじく、この曲をむちゃくちゃ気持ち良くプレイできた記憶があります。


06. Paul SG - Follow Me
僕の大好きなプロデューサー Paul SG によるローリンな1曲。
実はこの曲2010年くらいには完成している曲で実に10年越しでリリースされた1曲となっています。僕もずっとこの曲が大好きで、初めてイギリスで DJ したとき(2014年)にプレイしたんですが、ドロップした瞬間のお客さんの歓声は本当にすごかった。やっぱりベースドロップで歓声が上がるって本当に素晴らしいなーと感じた1日でもありました。Paul SG はその他にも Marky との共作を始め色々なリリースがあったのでそちらもおすすめしておきます。


07. FD - Dedication (Roller Pt. 2)
今年も多くのリリースがあり、しかもクォリティーもしっかりしていた The North Quatar からいぶし銀 FD のこの曲を紹介。スルメイカタイプで聴けば聴くほどどんどん好きになっていく謎の魅力があるタイプで多くの人がプレイしていましたね。バウンスするビートとムーブするベースがとても心地よいです。日本のクラブでもこの曲は聴く機会が多かったように感じましたし、これがかかるとみんな嬉しそうにしていたのがとても印象的でした。


08. Maverick Soul - Clear Blue
結構良い曲を定期的にリリースしているのにいまいち爆発しない Maverick Soul。この曲もすごく素敵だと思うんだけどあまりプレイされている印象ないですね。。ちなみに DJ ではちょっと使いづらい印象がありました笑
ただ彼の本領発揮する場面はロービートな気もやはりしていて、もたれるようなレイドバック系のサウンドを作らせるとランクが一気に上がる感じですかね。


09. Silence Groove - Digits
2020年から彼自身が始めたレーベルからの1曲。ひたすら暗い道を淡々と進んでいくような曲で、自分は急に展開を変えたい時とかに突然この曲で持っていくような強引なやり方をしていました。綺麗なつなぎもいいんですけど、急に落とされたりするのも好きなんですよね。
この曲とは全く違うテイストですが彼とはコラボもいくつかあるので、近いうちに皆さんにお聴かせできればなと思っています。


10. Sully - Swandive
今年下半期にいきなり Astrophonica からリリースされたビッグチューン。
いわゆる Future Jungle のようなスタイルで Sully 節もしっかり出ている良曲。まあこれは変な説明より聴いてみてください。その方が話が早い。



と10曲並べてみました。比較的わかりやすい感じ?? のセレクトになりましたが、やはり10曲では全然足りないですね。。他にも素晴らしい楽曲がたくさんあったのでプレイリストには数曲追加させてもらいます。
コロナの影響でクラブでプレイするという機会が減り、大音量でこれらの曲たちを浴びる機会が少なかったのが残念ですが、数年後にこれらの楽曲が再評価され、クラブで聴けると良いなと思います。

と、このまま上記にも書いたように2010年代のベストもまとめて書こうかなと思ったのですが、想像以上に大規模になってしまったのでまた別で投稿していきます。各年代 2, 3曲でまとめようかなと思っていた自分が甘かったです。。あれも入れないとまずいとか、あれを入れないなんて考えられない みたいなのが頻発してしまったので 10曲くらいづつを年代別にアップしていこうかなと思っています。選曲が終わる時は来るのだろうか(鋭意製作中)。。。



Best Party
Tomodachi Sessions Album Tour @ ニセコ PumpIt

2020年は例年にないほど DJ の数が少なかった(とはいえ数えてみたら20回くらいはやってた)のでどれも貴重ではあったのですが、初めて行った北海道であのバイブスを感じられるとは思わなかった ということで堂々の一位。ほんとあの空気感はイギリス行った時以来じゃないかって位くらい熱狂的で、良い意味でむちゃくちゃでした。お客さん95%が海外の方で日本ではないような雰囲気を味わえたのも良かったです。



Best DJ 
該当なし 

みんな良かったですけど、あまりにもサンプル数が少ないので今回は保留という事で。コロナの問題で色々な人の配信をみれたのはすごく面白かったですね。毎週開催していた Hangover の Ken 君は本当にすごいなーと思いました。



Best Food
NIPPON RAMEN 凛

すごく丁寧に作られたラーメンで駅ナカのクォリティを完全に超えていました。これからはこういう商業施設内でもしっかりしたものが食べれる時代になっていくんだろうなーと思いました。ただこちらもあまりにもサンプルが少なすぎる。。今年はもっと外食できると良いな。



Best Movie
WAVES
The Boys 2

こちらは映画館ものと動画サイトのものを別々に紹介。

WAVESは映画館で観たのですがソーシャルディスタンスがしっかり取られている中で鑑賞。隣に知らない人がいないって良いですね。。と、それは置いておいて、こちらちょっと変わったプレイリストムービーというもので、映画を製作する際にまずは spotify で音楽のプレイリストを作って、そこから映画を製作するという逆の発想というかミュージカル的な作り方なのかな? 内容は結構賛否両論なのですが、僕的には結構面白かったです。

The Boys 2は Amazon Prime Video で配信中のオリジナルムービー。これまた1が非常に面白くてすごくはまっていたので2も楽しみに待っていました。1を超えるかといわれるとなんともですが、十分楽しめました。1はリアルタイムで追っかけられなかったのでそれも良かったかな。ホームランダーの狂気は一度見てみる価値はあると思います。



Best Anime
呪術廻戦 

おすすめされて観始めたのですがとても面白かったです。普段全くと言って良いほどアニメは観ないのですがたまには観てみると良いもんですね。っていうか五条悟かっこよすぎでしょ。。。



Best YouTube 
サンシャイン池崎の超・空前絶後超絶怒涛のギャラクシーちゃんねる極

これ観てる人あまりいないような気がするんだけど本当に好きです! 知名度の割には登録者も少ないような気がするし、もっと評価されても良いと思うんだけどなぁ。企画もすごくオリジナルだし、ただデカイ声を出すというコンセプトも最高で毎回楽しませてもらっています。最近のおすすめ企画は エンドレス焼きそば と 罰-1 グランプリ です! みんなチャンネル登録しましょう。



と今年はちょっとイレギュラーな感じで振り返ってみました。
なんどもいうような感じですが2021年はもう少し穏やかに過ごしたいものですね。DJ も気兼ねなく思う存分やりたい! 皆様今年もよろしくお願いします!
では次は2010年代ベスト企画でお会いしましょう(がんばります)。


v