8/23/2015

Native Instruments Stems

ちょっと話題になっているようで、私たち界隈では全く話題になっていないStems。そもそもStemsって何かっていうとNative Instrumentsが主導になり提案しているプラットフォーム(といって良いのかな?)で、1つの曲が
"ドラム" "ベース" "メロディー" "ボーカル"
の4つに分解された音楽フォーマットの事です。本来ならこれ4つが同時「ドン」と鳴って1曲なんですが、それがバラバラになって売っているという事です。
Stemっていう言葉自体は曲作りしている人なら誰でも知っていると思うんですけど、言ってみれば上で書いたような事で、"1曲を大まかにバラバラにしたファイル" っていう認識で間違っていないと思います。
全部のパーツを細かく分けるデータの事をパラデータなんて言いますね。Stemとの違いは、Stemは大まかに分けたファイル つまりドラムだったらキック スネア ハットなどを全てまとめたファイルで、パラの場合はキック スネア ハットなど全て個別にしたファイルという事です。コラボ曲作ってる最中は結構Stemで送り合ったりして、最終的なMixをするときにパラで渡す なんて事も多いかもですね。
なんでNIがこれをプッシュしているのかはよくわかりませんが、これがある事でその曲のドラムだけを抜いて展開をつけれたりするので、自分だけの新しい曲に変化させる事が出来るってことですかね。DJって二つの曲を混ぜて全く違う音楽の様に聞かせる事が出来るのも醍醐味の一つだと思うんですけど、それを1曲単位で出来ちゃうってことですね。
ちょっとステレオタイプ的な事になっちゃうかもですけど、テクノって結構シンプルで地味な曲が多いですよね。なのでこのStemsがあればそれぞれのパーツに自分で好きなエフェクトをかけて遊べちゃったりするわけです。バトルDJとかには凄く向いているんじゃ無いかなーって思います。

ただこれって問題があって、NIが押していてもStemを作ってくれる人がいなければコンテンツとして成り立たないですよね。mp3販売は今となっては当たり前になっていますが、Stemsを幅広くしていくにはレーベルと、アーティストの協力が必要になります。beatportでぱっと見た感じだとまだStemsに協力しているのはビッグレーベルだけな印象。ドラムンベースでいうとRamとShogun Audioしかこのプロジェクトに参加していないんです。発表から4ヶ月たってまだ2レーベル。。。ドラムンベースDJでStemsを使うかどうかっていう根本的な問題はありますがちょっと少ないですね。ただこういう疑問をもたれるスタートから色々始まっていくと思うので、何年後かにはスタンダードなフォーマットになっているかもしれません。
個人的には全く使わない機能ではあると思います。自分のライブで散々Stem使っているので人の曲まで分解して使おうとは思っていません。けど何があるかわからないので「今のところは」といっておきます :)
人とはちょっと違う事を新しく始めてみたいなーって思っている人はぜひお試しを。もちろんTraktor必須ですよ!


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