10/15/2015

Lost Dubplate

ドラムンベースは他のジャンルとは少し違って、曲が出来上がって、レーベルと契約してからリリースするまでにかなり時間がかかる。J-Popと比較するのはちょっと違うかもしれないけど、タイアップなどが決まってリリースありきで制作を始めたりする(こういうのするのはドリカムとか大御所だろうけど)のとはちょっと違っていて、まず作ってからクラブ等でテスト。反応を見つつレーベルと契約して、そこからレーベルがリリース時期を見つけるんだけどそこからが長い。
なぜそうなってしまうのか。昔はレーベルオーナーがその曲を自分のDJのエクスクルーシブにするために抱えていたっていうのが結構あったと思う。Andy Cしか持ってないあの曲や、Markyしか持っていないあの曲はクラブに行かないと聞けないからクラブに行く。そういう循環があったから本当にドラムンベースが好きな人はクラブに行かないとだめだったという。今というか、ここ数年はインターネットの普及でオンラインでもダブプレートが聞けたけど、昔はクラブに行かないと新曲が聴けなかった。。。僕は日本に住んでいるので月に数回やってくる外国人アーティストのプレイ(曲)じゃないと満足出来ない自分がいたのも事実。とにかくダブプレートというものに半端じゃない憧れがあったし、とても羨ましかった

今更ですがここでいうダブプレートっていうのはまだリリースされていない曲の事。元々はレゲエの人が自分の曲や人の曲をアセテート盤にカットすることを言うんだけど、今は大まかな意味で未リリースの曲って事で。。。

僕がドラムンベースを聞きはじめた2000年頃はいわゆる本当のダブプレート文化がまだ残っていて、多くのトップDJがアセテート盤に自分の曲や人の曲をカットして持ってきていた。当時Wombのアーティストのアテンドをする機会が多かったので、そのアーティストのバッグを持つととにかく重かったんです。ダブプレートは普通のレコードとは違ってむちゃくちゃ重い。。重量だけじゃなくて、貴重性という意味でも重かったな〜。

前置きが長くなっちゃったけど当時みんなリリース前にダブプレートにカットしてプレイしていても、リリースにまでいかなかった名曲というのがすごく多かった。特に昔はMP3がもちろん無く、レコードでのリリースのみだったのでレーベルとしてもリリースにはコストのリスクが大きかったため、契約してもそのまま未リリースという曲がむちゃくちゃある。そんなリリースされなかった曲をちょっと紹介したいなーと思っています。シリーズ化出来たら良いけどどうだろ。。


Commix & Logistics - Spaces (13:30)
これはCommixを僕たちのパーティーで呼んだ時にプレイしていた曲でとにかくかっこ良かった。その時のプレイの音源が残っているんだけど今聞いてもかっこいい。我が家に来てくれたら聞かせる事が出来ますのでお知り合いの方はぜひ。


Seu Jorge - Carolina (Marky & Bungle Remix)
2000年前半はMarkyの登場でブラジルブームがあったのですが、その流れで登場した曲。これも多分出てないと思うんだけど。今のドラムンベースの流れとはちょっと違うけど、当時はみんなプレイしていました。ブレイク後で皆さんハンズアップ。


LTJ Bukem - Atmospherical Jubilancy (Furney Remix)
どうやらオリジナルも出ていない様子。。。どういうこっちゃ。GoodLookingは幻の曲が多すぎて把握するのが大変ですがこの曲もよく聞きました。Furney Remixだというのがわかったのはずいぶん先だった気がしますが。。


もっと書こうと思ったのですが気が向いたらシリーズにしたいなーと思ったのでこれくらいに。月一の更新にご期待ください。。。


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